今年1月17日、第170回の芥川賞が発表された。受賞作は九段理江さんの『東京都同情塔』。既に広く報じられている通り、九段さんは執筆の際に「ChatGPTのような生成AI」を活用したことを公表しており、注目を集めている。「全体の5%ぐらい」において、生成AIから出力された文章をそのまま使っているそうだ。 生成AIを活用したからといって、誰でも文学賞が取れるわけではない。それをツールとして活用し、優れた文学作品を完成させたのは、ひとえに九段さんの才能のなせる業だ。『東京都同情塔』は、間違いなく九段さんという1人の人間が生み出した芸術である。 一方で、芸術作品を生み出す際にAIを利用することがどこま
近い未来に訪れる、ChatGPTがピューリッツァー賞を獲る日
【生成AI事件簿】大量のデータから隠れたアジェンダを見つけ出すAI、そのアジェンダを人間が取材する時代に
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