1990年代から2000年代の初頭、タワーマンションはまだ珍しい時代で、売り出せば即日完売状態が続き、抽選になってなかなか手に入らないことも多かった。資産価値としての評価も高く、価格上昇が続いた。それが、今ではあちこちでタワマンが見られ、希少性も低下しているが、果たして資産価値の高さは今後も維持できるのだろうか──。住宅ジャーナリストの山下和之氏がレポートする。(JBpress編集部) タワーマンションとは、一般的に最高階が20階以上、高さ約60m以上のマンションを指す。わが国では1970年代から供給が始まり、【図表1】にあるように、1990年代からジワジワと増え始め、その後2000年に入って