2008年をピークに人口が減少に転じた日本。急増する社会保障費のニュースでも目にしない限り、その影響を肌で感じることはあまりなかったが、それから15年あまりがたった今、人口減の負の連鎖は「人手不足」という形で社会をむしばみ始めている。 交通インフラの運行や行政の窓口対応、小売りや飲食店の接客などを見ても分かるように、日本の組織はイノベーティブではないけれど、オペレーションに関して優れた運用力や現場力を誇ってきた。だが、振り返ってみれば、そういったオペレーションの力は一人ひとりの責任感に基づくもので、必ずしも仕組みが優れているわけではない。 飲食店ではワンオペも常態化しているが、人手不足や効率化