今回の放送は「変化」がテーマの一つとして挙げられるだろう。主人公のまひろ(紫式部)は、父の藤原為時から「もう左大臣家の集いには行かなくてよい」と告げられる。 まひろの心身を案じてのことだったが、まひろは「お気持ちうれしく思います」としながらも、「これからも左大臣家の集いに行きとうございます」と訴えて、理由をこう語った。「父上のよりどころが、我が家にとっての仇である右大臣家しかないのは、私も嫌でございます。源(みなもと)とのつながりも、持っておかれたほうがよいのではないでしょうか」 右大臣は藤原道長の父で、段田安則演じる藤原兼家のこと。「我が家にとっての仇」とは、兼家の息子、道兼にまひろの母を殺