出生率がOECD(経済協力開発機構)諸国で最も低い韓国では、高齢化が驚異的な速さで進んでいる。近い将来、深刻な医師不足に陥ることが懸念されるなど、大きな社会問題となっている。そんななか、韓国政府は2月6日、2025年から医学部の定員を増やすことを決めた。現在の3058人から2000人増やして5058人にするという。 高齢化による医師不足は日本も他人事ではない。医師本人の高齢化も社会問題となっており、医師の増員は日韓ともに不可欠な状況だ。ちなみに日本では、医学部の定員は2008年から2017年までの10年間で、7793人から9420人へと増えた。現在も、9420人が総定員数の上限とされている。