2024年、日本は元日から最大震度7の「令和6年能登半島地震」に襲われた。石川県から新潟県、富山県、福井県まで強い揺れが発生し、甚大な被害を出した。倒壊した家屋、火災で焼失した建物、津波で流された家屋などの悲惨な映像を目にするたびに、生活再建への道の険しさを痛感するが、その手助けになってくれる地震保険の加入率は極めて低い。「地震大国」なのに、いったいなぜなのか。住宅ジャーナリストの山下和之氏がレポートする。(JBpress編集部) すでにご存じの方も多いかもしれないが、地震保険は火災保険とセットで加入することになっており、地震保険単独では加入できない仕組みになっている。地震の揺れによる家屋の倒