熊本県菊陽町で建設が進むTSMC熊本工場。開所式は2月24日、2024年末にも本格稼働する見込みだ。既に熊本は“特需”に沸いている。アパートやホテル、物流倉庫など工場建設に伴う不動産需要は根強く、熊本県の公示地価は大きく上昇した。台北と熊本を結ぶ定期便も就航。ビジネス客や観光客も増えている。繁華街は大勢の人で賑わっており、タクシーを捕まえるのも難しい。 TSMC熊本工場に関しては、総工費86億ドルのうち日本政府が4760億円を補助金として支出しており、経済安全保障の観点から日本にとっても重要なプロジェクトだ。一方で、半導体の需要はピークアウトしており、「熊本工場で生産する半導体があるのか?」と