アラビア語の「ハレム」は「禁じられた」 に由来し、禁制の場所。一般には夫人部屋の義となり、婦人ばかりの部屋を指す。 トルコのハレムは有名だが、そのほか中東には、古くから一夫多妻制があり、こうした地方の王侯貴族の広い邸には、いずれも男子禁制の婦人部屋である「閨房(けいぼう)」にて、多くの妾たちを館に一緒に住まわせていた。「閨房」の「閨」は、こもん、ねや、と読み、「閨」は宮中の小門、くぐりど、出入口、また、婦人、女性という意味をもち、「房」は、部屋、住居、をあらわす。「閨房」とは、婦人の部屋、夫婦の部屋、または、夫婦関係、を意味する。「閨閤(けいこう)」とは身分が高い女性を意味し、「閨秀」は学問・