話は新潮が発売された日の10日ほど前に遡る――。 横浜にある純歌の自宅アパートに若い女性記者が訪ねてきたのは夕方6時近かった。ときおり小雨が舞う寒空の下、ドアの前にその記者は立っていた。突然来訪を受けた純歌は取材の意図をさっぱり理解できなかったが、記者の名刺を受け取り、ドアの外に出て対応したという。 純歌によれば、そのときのやりとりは以下のようなものだった。――仲本さんと別居していますが、それはなぜですか? 純歌はカレー店を開いた意味や、船釣りに行くのに便利だからということで別居はしているけれども2人の仲が悪いこともなく、毎日のように仲本と会っていることを説明していった。しかし、女性記者はその