インドネシア北部にあるスマトラ島のシンガポールに近いリアウ諸島州にあるレンパン島で、中国企業の開発計画により立ち退きを迫られている先住民族らが計画撤回を求め反対運動を激化させ、警察部隊と衝突、負傷者が出るほどの事態になっている。 この開発計画はジョコ・ウィドド大統領が7月に中国の習近平国家主席との間で交わした合意に基づく国家事業であるため、政府側はこれまでのところ先住民族らと妥協する様子を見せておらず、緊張状態が続いている。 2024年2月に任期を終えるジョコ・ウィドド大統領としては、国家事業推進で最後の実績を残したいという考えとともに、「親中姿勢」を最後まで貫き、中国に配慮したというシグナル