この夏の甲子園を沸かせた高校野球の「慶應」フィーバー。多くの人たちが、それぞれの立場から、何かしらの思いを抱きながら、それを眺めていたのではないだろうか。 わたしにとって、慶應の優勝は素直にうれしいものだった。父の仕事の都合で日米で三つの高校に通うこととなったわたしには、高校野球の文脈での「地元」もなければ、「母校」すらない。 新聞記者時代に取材した兵庫代表の社高校や、出生地かつ現在暮らす広島の代表である広陵高校、そして、大学OGという中途半端なつながりから、慶應義塾高校。ちょっとずつ自分と関わり合いのあるいくつかの高校に注目しつつ、酷暑のこの夏、いつも以上に屋内にこもって高校野球を観戦した。
「一つのことにまっしぐら」という“部活文化”、日本の美徳か硬直性の象徴か
【どーしょーるん】高校野球で考えた、部活動と終身雇用至上主義の近似性
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