マイナンバーをめぐるトラブルが後を絶たない。この問題が岸田内閣の支持率を低下させていることは否めない。問題の展開によっては、首相の解散戦略にも大きな影響を与えるであろう。 政府は、マイナンバーのひも付けに関する調査を行っているが、さきに公表した中間報告でも数多くのミスが発見されている。一日も早く問題の全体像を示すべきであるし、新たな手違いが分かったら、即座に対応すべきである。 実際にまた、新たな問題が発覚した。 マイナンバーカードと一体化した保険証について、「協会けんぽ」の加入者の約1%に当たる約40万人分の情報がマイナンバーとひも付いていなかった。加入者がマイナンバー情報を保険組合に提出する