祭りとセックスにまつわる川柳に、「お祭りは先祖の血筋切らぬため」 という句がある。 これは祭祀が家を継承させること、という意味に隠れて、性行為を祭りと呼んでいた習俗にかけたもの。 生命誕生に関わる人間の性器を神聖なものとして崇める生殖器崇拝は、多産や豊穣などをもたらす性行為の呪術的な力を認めるもので、そうした信仰は各地に存在する。 その威風を伝えるべく、性器の誇張した話や巨大化させて絵に描いたり偶像に作ったりすることも古今東西で散見されている。 女性の性の特徴としての乳房の突起や腹部の膨張、そして女陰は、母なる女性の敬重と讃美、そしてあらゆるものを産み出す神的象徴として、古代の人々に崇められて