中国の台湾侵攻で中台が交戦、台湾の半導体工場が破壊されれば、台湾からの半導体輸出がストップする――。そんな不安が電子機器メーカーなどの間で高まっている。 こうした想定に対して、台湾内部から、「半導体を『盾』にして戦争を防ぐ」という主張が発信され、一定の共感を集めている。 その背景に、台湾製半導体の供給が止まれば、中国経済が空転してしまう、という現実がある。中国が世界に誇る電子機器の大量生産に必要な半導体の約70%は、世界最大の半導体受託生産メーカー(ファウンドリー)である「台湾積体電路製造(TSMC)」から輸入しているからだ。 今や中国の半導体輸入額(2021年約4300億ドル)は、石油(同約
“半導体を「盾」に戦争防止を”TSMC創業者が主張
台湾からの半導体輸入に依存する中国、「台湾有事」に踏み切れるか
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