2002年5月8日、脱北して中国に身を隠していた北朝鮮住民5人が、中国・瀋陽の日本領事館に駆け込んだ。実は既に1年前、彼らの家族と親戚7人が、中国・北京のUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)に保護され、韓国への亡命に成功していた。その後、北京のUNHCRに対する中国の公安の警備が強化されたため、5人は代案として正門が開いている日本領事館を選んだのだった。 日本領事館に突入した5人中、男性2人は無事進入に成功したが、女性2人と3歳の子供は、領事館の正門で中国の公安に捕まった。女性2人は正門の手すりをぎゅっとつかんで、地面に引きずられながら、外へ引っ張り出そうとする公安の腕力に立ち向かって、身悶