日本企業のグローバル化は、試行錯誤を繰り返しながらも、確実に歩を進めている。それはたとえば、海外で働く人や日系企業の数を見れば一目でわかる。外務省の『海外在留邦人数調査統計(2014年10月1日現在)』によると、海外の在留邦人のうち「民間企業関係者本人」は約26万4,000人で、5年間で約3万2,500人も増えている。日系企業の数も約1万1,200社増えた。特にアジア地域で人も企業も増えており、アジアを舞台に、グローバル企業へのステージを確実に上げていく努力が続けられていることがわかる。グローバル化は進んでいるが、課題は山積みだ。風土も文化も商慣習も違う国で、日本企業が持つ競争優位性を維持しな