江戸末期、鎖国令を犯してまで脱国し、8年の米国留学を経て帰国した新島襄が創立した同志社英学校を礎とする同志社大学は、創立当初から「国際主義」を教育理念として掲げた、日本で最も先駆的な国際派の大学の1つだ。 しかし、1875年の創立から約140年を経た今、「国際主義」は同志社の独自性を表す言葉ではなくなりつつある。グローバル化の波が押し寄せる中で、産業界から大学教育に対して「即戦力のグローバル人材の育成」を求める声が高まり、教育目標の中に「国際」「グローバル」の文字を散りばめるのは、ある意味でデファクトスタンダードとなっている。そうした中で、元祖・国際派大学として、いかに存在感を発揮していくの