番組を作るというのは、それぞれの頭のなかにあるイメージを具体化していく作業だ。日本では青図や台本といったもので、いろいろなセクションで働く大勢のスタッフが共通の認識やイメージを持てるように、非常に細かい準備をしていく。ところが、どうやらカンボジアでは、そういうことは「なんとなく」決めて、当日「なんとかしちゃおう」、いや「恐らくなんとかなる」ということらしいのである。