原則は相場の下落局面でもコツコツ積み立て

 その上で、ではどうしたらよいのか、を考えてみましょう。

 まず大前提として、株価が大きく下落する中でも、積立投資を続けることです。そもそも2割、3割と値下がりすると耐えきれなくなり損失覚悟で売ってしまう人もいると思います。しかし、資産運用で大切なのは長期視点です。値下がりの時にコツコツ買い続けることで、将来的に株価が回復した際に利益を取り戻せる可能性があります。

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 また、「S&P」や「オルカン」といったインデックス型の商品一辺倒だった方は、これを機に再考してもよいかもしれません。先ほど、これまでマーケット全体が右肩上がりになってきたのは、過剰流動性を背景に市場全体に資金が流入していたからだと説明しました。マーケット全体が上昇するので、投資する銘柄を厳しく選別しなくても、そこそこのリターンを確保できたわけです。

日経平均は3月に4万円を超えたが(写真:AP/アフロ)

 しかし、イスラエルによるイラン攻撃でマーケットが急落したような、リスクを取るのに慎重になる局面では、投資家による銘柄選別はより厳しくなります。インフレが続いていることで世界的に金利は高い状態で、マイナス金利を解除した日本では日銀が利上げのタイミングを見計らっています。

 過剰流動性を背景に加熱していた株式マーケットは転機を迎えており、投資家の選別眼が鋭くなることで、銘柄ごとのパフォーマンスの差が開いていくことが予想されます。

 つまり、S&Pやオルカンといったインデックス型の投資信託より、企業を独自に選別して投資しているアクティブ型の投資信託で、より高いパフォーマンスを発揮するケースが目立つようになってくるはずです。「S&Pやオルカンに投資しておけば安心」という世界は、そろそろ終わると思います。