Z世代「無意味な教科トップ10」

 まずバイドゥ=Simejiの「将来役に立たない教科トップ10」を確認しておきましょう。

 第1位「音楽」。理由「音楽なんて聴いてればいい。歌う時は楽しく歌えればいいよね~」など。

 こういう「思考ゼロ」の子供は、音楽情宣に煽られて霊感商法のマインドコントロールに引っかかりやすい。

 最終的に地下鉄車内にサリンを撒いて、独り人生を狂わせるだけでなく、家族や周囲の多くの人を不幸のどん底に落とす・・・実際身近で起きたことですので、東大内では口を酸っぱくして、あらゆる機会にこれを強調しています。

 関連の問題は非常に根が深く、私の研究室ももっぱら27年間これを扱ってきたので、状況によって稿を分けます。

 結論を言えば、要するに「学習指導要領」が最低最悪で、子供たちに「一生を支える力になる」と認識してもらえていない。

 そんなお粗末な「音楽」になり果てている現状がある。そのことに、関係者は謙虚に胸に手を当てて考えるべきでしょう。

 第2位「図画工作」。理由「普段生活していく中で『特にものを作らない』」など。

 これについては第5位「美術」で一緒に触れます。

 第3位「理科」。理由「元素とか電流とか絶対に使わない」など。

 こういう「感想」を、弱電インタフェースであるスマホで打っているわけで、もうお笑いというか、可哀そうなくらいな仕儀で、つける薬も慰める言葉も見当たりません。

 思考力の麻痺は面会謝絶レベルに近づいている。

 第4位「社会」。理由「昔のこと知っても意味ない」。

 先ほども触れたように、ジョブズは決して自分の子供たちにスマートフォンを触らせなかった。

 そこから上がる収益をどのように長期計画で囲い込んでいくかといった内容は、2024年現在でも、束のついた紙の書物に記されているのが大半ではないかと思います。

「先例踏襲」しか能がないと言われる日本の官庁ですら、その「先例」はチェックする。

「転ばぬ先の杖」として、ケーススタディをデータとして学習しないシステムは、幾度でも初歩的なミスを繰り返し、永遠にうだつが上がらない沈殿状態を脱せない懸念が強い。頭痛です。

 第5位「美術」理由。「絵がヘタでもいい気がする」など。

「図画工作」や「美術」は「うまく絵を描く」ことが目的であるかのような教育をしているのか・・・?

 その時点で、教育として失敗と指摘せねばならないように思います。のちに触れるように、美術や図工の目的は「うまい絵を描くこと」にあるわけではない。