(古森 義久:産経新聞ワシントン駐在客員特派員、麗澤大学特別教授)
日本の報道界でも学界でも、米国の政治の現状を、まず米CNNテレビの報道で知る人が多いようだ。なんといっても日本にいながら日夜24時間視聴できる米国のメディアはCNNぐらいだからだ。
だが、このCNNは政治的に民主党を支援し、共和党を批判する傾向があることで知られている。とくにドナルド・トランプ前大統領への激しい糾弾は有名だった。
ところがトランプ氏がホワイトハウスを去った後、CNNは米国内でケーブルテレビの視聴者数が減少し、競争相手のFOXニュースに大差をつけられている。この現状はいったいなにを意味するのだろう。
人気ニュース番組の視聴者数が70%減
6月29日、CNNの視聴者数の大幅な降下について、トランプ氏が以下のようにコメントした。