新型コロナウイルスの市中感染が広がっているときこそPCR検査の重要性が増す

 世田谷区の保坂展人区長が、1日に数千人規模のPCR検査体制確立を打ち出しています。

https://www.city.setagaya.lg.jp/mobile/mokuji/fukushi/003/005/006/002/d00185690.html

 国も東京都も有効な施策を打ち出せていないなか、保坂さんらしい極めて現実的な英断と思います。

 保坂さんとは長いご縁で、衆議院議員落選中は小研究室の客員研究員になっていただいたこともありました。

 もしコロナなどなければ、世田谷区とは、幼児向けの音楽指導を出発点とする世界発信のSTREAMM教育(Science Technology Reflection Ethics Arts Mathematics and Music)のプロジェクトの相談をしていたのですが、こんなことになってしまい延び延びになっています。

 本当は世田谷で音楽のプロジェクトを実施したいのです。

 しかし児童生徒や指導にあたる音楽家、大学生たちなど関係者の身体生命安全、健康保持を考えれば、とてもではないですが「音楽GO」などと、見切り発進はできません。

 その意味で私は極めて臆病な教官で、「正しく怖がるコロナウイルス」との向き合い方が絶対に必要、不可欠と考えています。

 今回は、2月の「ダイアモンド・プリンセス」号以来、いつ書こうか、いつ書こうかと思いつつ延び延びになっていた、基本的な内容を記そうと思います。

 8月に入り、夏休みもたけなわでありますが、他方、日本全国にコロナ未汚染県は消失し、1日の患者数は500人級、このペースで拡大してしまうと、8月末にはかなり莫大な数の感染者発生を避けることができないと見込まれます。

 指数的に伝染が拡大するこうした蔓延状態を「市中感染」と呼びます。

 日本社会はコロナ慣れ、コロナ疲れしていますが、私たちは改めてPCRの重要性を予防公衆疫学的な観点から、徹底して再認識する必要があるのです。

 いまさら、ですがうかがってみます。

「PCR検査って、何ですか?」

 子供たちに質問されたとき、平易に説明することができれば、大人として十分理解している目安になると思います。