「人的資本経営」時代における
企業変革の最前線
Week
2023.6.14 (水)〜6.15 (木)
経営の要である人材の採用、戦略人事の実現、ワークスタイル改革など、人・組織・働き方の分野においては解決すべき課題が山積しています。本セミナーでは、DXを推進し、いかにして人的資本経営の高度化を実現するか、必要な要素と有効なテクノロジーなどについて学びます。
第4回 戦略人事フォーラム
6.15 Thu 10:00~16:00
組織人材プロフェッショナルに求められる視点
人と組織の問題、組織ビジョンや人材像は、経営の視点としての企業ビジョン、事業ビジョンと車の両輪として同時に考えることが求められます。戦略的であるということは差別性独自性が求められると言い換えることもできます。ですから組織人材の問題は一般論的正解はありません。さらにそれに加えて歴史的社会的背景という視点、さらには人の問題だからこそ科学的視点で考えることが求められます。
高橋 俊介氏
慶應義塾大学SFC研究所
上席所員
東京大学工学部卒、プリンストン大学大学院修士、日本国有鉄道、マッキンゼーアンドカンパニー、ワトソンワイアットを経て2000年より慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授、2022年4月より現職。経営コンサルの経験を経て30年以上にわたり経営視点の人事や自律的キャリア形成などについて調査研究及び企業支援を行ってきた。近著は『キャリアをつくる独学力』
「幸せに働く」を本気で考えたEX向上施策
~ハイブリッドな働き方が前提の当社グループ取り組み事例~
働き方改革が進み、人的資本経営が語られる中、日立ソリューションズグループでは、個人の幸せと企業の成長をビジョンとして掲げ、働き方改革を進めてきました。「働きやすさ」から「働きがい」に舵を切った人事戦略と具体的な施策、「仕事における幸せ」を本気で考える取り組みについて、事例をベースにご紹介します。
※提供 :株式会社 日立ソリューションズ・クリエイト
伊藤 直子氏
株式会社 日立ソリューションズ
経営戦略統括本部
チーフエバンジェリスト
人員配置に潜む落とし穴
〜最適な人員配置を実現するデータ活用〜
「人員配置」は長年、担当者の「勘・経験・度胸」、いわゆるKKDによる場当たり的対応が続いてきた業務でもあります。担当者個人のKKDに頼りきった人員配置計画では、人的資本経営で求められているような、株主・投資家といったステークホルダーに対する説明責任を果たすことは困難です。「最適な人員配置」を実現するための手段として、「人事データ活用」のニーズは高まっています。本セミナーでは、担当者が陥りやすいデータ活用と人員配置に潜む落とし穴と、人員配置に向けた人事データ活用の実践方法をご紹介します。
里井 惇志氏
株式会社SmartHR
プロダクトマーケティングマネージャー
日本の製造業として大変革期の勝ち残りを目指す人財マネジメント
本講演では、日本の伝統的大企業である当社が、もがきながら変革に立ち向かう、人事施策を中心とした取り組みについて、現場目線でお話しします。特に自動車業界は、100年に1度の大変革期を迎えており、パナソニックグループで車載事業を展開する私たちも、新たな価値創造・価値提供に挑戦しています。
大橋 智加氏
パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社
人事・総務担当 執行役員
1987年京都大学経済学部卒。パナソニック株式会社に入社。本社および事業部門で人事担当・責任者を歴任。2012年に中国に赴任し事業推進・経営企画等を担当。日本に帰国後、2017年B2Bソリューション事業を担う新社内カンパニー パナソニックコネクト(株)で設立時より担当、2021年10月から現職に従事。
多様性をいかす人的資本経営の本質とは
人材を「資本」と捉える経営、いわゆる「人的資本経営」への注目が集まる中、2022年5月には、「人材版伊藤レポート2.0」が公表され、人的資本経営を実践に移していくための取組みを進める企業が増えています。本講演では、『人的資本経営におけるダイバーシティ&インクルージョンの位置づけ』、『経営戦略としての取り組みが何をもたらすのか』、『有報への開示義務化を機に自社での定着を促すうえで何ができるか』をお話しします。
谷口 真美氏
早稲田大学
商学学術院・教授
1996年神戸大学大学院経営学研究科博士後期課程修了、博士(経営学取得)。2008年4月より現職。2013年8月より2015年3月まで、マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン経営大学院研究員。2020年度まで経済産業省ダイバーシティ経営企業 100選/プライム 運営委員。2021年度は同省人的資本経営の実現に向けた検討会 委員。 ダイバーシティを専門とし、戦略変革の時期に応じたD&Iの論文は、2020年8月アカデミーオブマネジメント、国際経営部門のペストペーパーの一つに選出。また、2006年から現在までボストン大学ダグラス・ホール名誉教授らとキャリア意識と行動の26か国比較研究に取り組む。
最新の福利厚生トレンド
~インフレから社員を守る~
インフレ、黒字倒産、大転職時代に突入している中、従業員の生活の支出金額を抑え、採用・リテンション強化・健康経営などの人事施策の打ち手に福利厚生の価値が最も高い時代に!福利厚生にネットフリックスという世界初の話題沸騰の取り組みもご紹介します。
松田 浩次氏
株式会社ベネフィット・ワン
執行役員 営業本部
東日本ソリューション営業部長
デジタル企業から学ぶ生産性と創造性
日本企業の最重要課題は生産性向上であり、そのままDXの目的は生産性向上になる傾向があります。一方で、DXに成功している企業やデジタル企業が生産性向上を目的にすることはありませんが、生産性が圧倒的に既存企業より高いように思われます。このセッションでは、DXの目的や手順を整理し、現場におけるAI(人工知能)等の活用についても言及します。
提供:ビズスタ(C-table株式会社)
柿崎 充氏
Sansan株式会社
デジタル戦略統括室 室長
一般社団法人CDO Club Japan
事務局マネージャー
ユニリーバの考える「パーパス経営」の重要性とその実践
近年重要性が叫ばれ始めている「パーパス経営」。ユニリーバでは、10年以上前よりパーパス経営の浸透をはじめ、現在もユニリーバ・コンパスとして企業のパーパス、ブランドのパーパス、個人のパーパスの3つを経営の主軸とし、真摯に取り組んでいます。ユニリーバがどのようにしてパーパスを社員に浸透させ、実際の現場で活用をしているのか。個人のパーパスと会社のパーパスの共存や、課題などについてもお話しいたします。
バスマジェ 詩織氏
ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス合同会社
人事総務 本部長
上智大学法学部卒。ユニリーバ・ジャパン入社後、新卒採用担当として通年デジタル採用や高校生インターンシップなどの新しい取り組みを開始。また、EDI担当としてLGBTQI+向けの「ユニリーバ・プラウド」を始動(現在はより幅広いERGとして運用)。産休・育休を経て復帰後、HRBPマネジャーに就任し、カスタマーディベロップメント、マーケティング部門およびR&D部門のビジネスパートナーを開始。2022年7月より現職。
先進事例から学ぶ人事DX
~人的資本経営時代のタレントマネジメント成功の秘訣とは~
昨今、人的資本をデータ化し、戦略的に組織の生産性を最大化させるタレントマネジメントが注目されていますが、運用に課題がある企業も少なくありません。本セッションでは、単なるシステム導入だけでは実現できないタレントマネジメント運用のポイントを、先進企業の事例を交えながらご紹介します。
後藤 秀臣氏
株式会社カオナビ
アカウント本部 本部長
今求められている自律型人材の育成とチームづくりの要諦
人的資本経営の時代に自律型組織、自律型人材が大事、と言われます。つい数年前まであまり言われていなかった言葉ですが、全く新しいもの「だけ」が求められているのではなく、時代や社会、経営の変化に伴い求められる姿が変わってきている要素と、以前から変わらず大事であり続けている要素と、両面があります。この「変化」と「普遍」の両面を明らかにしながら、具体的にどう私たちが立ちむかうべきなのか、お話しします。
伊藤 羊一氏
Zホールディングス株式会社
Zアカデミア学長
武蔵野大学 アントレプレナーシップ学部
学部長
日本興業銀行、プラスを経て2015年4月よりヤフー。現在はZホールディングスの企業内大学である「Zアカデミア」の学長として、あるいは社外でも次世代リーダー開発を行う。2021年4月武蔵野大学アントレプレナーシップ学部を開設、学部長就任。著書に『1分で話せ』(SBクリエイティブ刊)
第1回 採用改革フォーラム
6.14 Wed 13:00~15:45
良し悪しよりも好き嫌い
ビジネスに限らず、人間のあらゆる思考と判断、行動の基底には何らかの価値基準があります。本講演では「良し悪し」と「好き嫌い」という2つの価値基準を対比します。ビジネスや経営においては、「良し悪し」が優先し「好き嫌い」が劣後する傾向にあります。しかし、仕事でこそ「好き嫌い」が重要になります。スキルでは測れない「センス採用」など「人材・採用」の観点や専門である競争戦略の視点から「好き嫌い」の復権を論じます。
楠木 建氏
一橋ビジネススクール
国際企業戦略専攻
教授
一橋ビジネススクール教授。専攻は競争戦略。企業が持続的な競争優位を構築する論理について研究している。大学院での講義科目はStrategy。一橋大学大学院商学研究科修士課程修了。一橋大学商学部専任講師(1992)、同大学同学部助教授(1996)、ボッコーニ大学経営大学院(イタリア・ミラノ)客員教授、一橋大学大学院国際企業戦略研究科助教授(2000)を経て、2010年から現職。
学生の声から、自社の採用改善を考える手法とは?
〜学生に選ばれる企業になるための3つのポイント〜
Z世代学生の就活スタイルは、年々早期化・長期化の傾向にあります。今の学生の志向や動きに合わせて採用活動も改革しなくてはなりません。それでは、具体的にこれからの25卒採用に向けてどのような取り組みをすれば良いのでしょうか、本公演では50万件以上の学生のクチコミデータをもつワンキャリアが、学生に選ばれる企業のポイントを解説します。
本田 優氏
株式会社ワンキャリア
コンサルティングセールス事業部
社員の才能を開花させる、サイバーエージェント流
人事・採用マネジメント
サイバーエージェントでは、社員の能力を活かすことが事業成長の原動力になると考え、人材の採用・育成・活性化・適材適所に取り組んできました。その結果、「働きがいがある」と答える社員は約9割にものぼります。現場社員を巻き込んだ採用活動、社員の才能開花と事業成長を実現する適材適所などの施策についてご紹介します。
大久保 泰行氏
株式会社サイバーエージェント
採用戦略室 室長
2003年サイバーエージェントに入社。インターネット広告代理事業部門にてセールス部門のエグゼクティブプランナー、営業局長を経て、2017年10月よりコーポレート人事部門へ異動。社内のパルスサーベイであるGEPPOの運用と社内ヘッドハンティングを専門とする組織、キャリアエージェントの責任者として全社の適材適所を推進。2022年4月より全社の新卒、中途採用領域の責任者。
日立製作所の人財・採用マネジメント
ー優秀人財獲得に向けた取り組みー
優秀人財の獲得は現在、経営の最大関心事となっています。ジョブ型人財マネジメントへの移行を進める日立製作所では、近年通年採用やジョブ型インターンシップの拡大、「ガクチカ」を排したプレゼンテーション選考の実施、リファーラル採用やグループ公募制度も大幅に強化し、優秀人財の獲得に向けた取り組みを種々行っています。今回、取り組みの一端をご紹介させていただければと思います。
進藤 武揚氏
株式会社日立製作所
人財統括本部 タレントアクイジション部長
1994年、株式会社日立製作所入社。2007年、日立ヨーロッパ社(勤務地ロンドン)へ出向。2010年、日立研究所勤労ユニット部長代理、2017年、人財統括本部働き方改革プロジェクトリーダなど、入社以来一貫して人事・勤労などのHR業務に従事。2020年4月より現職。一般社団法人エッジソンマネジメント協会理事。
東京工業大学のキャリア支援と学生の就職動向について
学生にとって就職活動は社会に出る前の大きなライフイベントです。学生を社会に送り出す大学として、どのような支援をしているのか、東京工業大学が実践していることをご紹介いたします。また、過去10年間の学生の就職動向の変化と最近の学生の傾向、そして学生の視点から見た企業の採用活動の課題についてお話します。
守島 利子氏
東京工業大学
学生支援センター 未来人材育成部門
マネジメント教授 キャリアアドバイザー
大学院修了後、企業の人事・教育分野のコンサルティング会社に入社し、企画開発職、コンサルタントとして12年在籍。その後、短期大学の非常勤講師、公立大学の職員(キャリアカウンセラー)を経て、2010年から東京工業大学の特任教授、キャリアアドバイザー。修士学生を対象としたキャリアの授業を担当すると共に、年間500件以上のキャリア相談を行っている。他大学(理系・文系)でも、キャリアガイダンス等で講演を実施している。