誰に、何を聞くか?意思決定の迅速化に役立つ「本当に耳を傾けるべき声」を集める方法 現代ビジネス PRESIDENT Online DIAMOND online plus JB PRESS 東洋経済ONLINE

顧客のホンネをもっと手軽にリサーチしたい――そんな企業のニーズを実現してくれるのがセルフアンケートツールの「クエスタント」。単純なアンケートにとどまらず、事業の意思決定を迅速に、合理化するための調査手法として活用の幅が広がっていきそうだ。

カンタンに意見を集計できるセルフアンケートツールquestantとは?

精度の高いアンケートが手軽に作れる

「クエスタント」は、企業や店が自身でアンケートを作成し、インターネットを利用して顧客に配布して回収するセルフ型のアンケート。質問事項がフォーマット化されているテンプレートが用意されており、アンケート作成の際に面倒な設問設計がラクラク。集計も自動的に行われるため、煩わしい作業が一切不要。

クエスタントの活用例

3分くらいですぐできる!「クエスタント」のテンプレートを使って「ウェブサイトの評判を調べる」アンケートを作ってみた

無料版はアンケート数は無制限、質問数は1アンケート当たり10問、回答数は1アンケート当たり100件、調査結果はウェブ上で閲覧するという制約はあるが、マンションの自治会が住民アンケートを実施したり、学校やPTAが父母の意向を聞くといった用途であれば十分に実用になる。

カンタン!無料で何回でも!Questantのセルフアンケートを今すぐ体験 無料版を使ってみる

ただ“声を集めるだけ”ではない!「声を聞きたい人」の幅を広げてより精度の高いアンケートが可能になる!

①	アンケートを広く配布したいというニーズに対応

マクロミル 経営戦略本部 高木 一成 Questant事業部長
話を聞いたのはマクロミル 高木 一成 Questant事業部長

 調査会社のマクロミルが提供するセルフアンケートツール「クエスタント」がこの夏、より使いやすく磨き上げられた。これまでは、アンケートの作成、配信、回答の集計、結果のレポートというアンケートプロセスをシンプルな操作で実行できる機能が用意されていた。これらのユーザビリティは高い評価を得ていたが、ユーザーの声を聞いたところ「回答が集まりにくいという点を指摘されることがありました」と高木一成Questant事業部長。

 これはつまり、自社顧客の声を聞く場合は顧客名簿に基づいてアンケートを発信すればいいが、顧客以外の声を聞きたいと思った場合に、アンケートを発信する方法がなかったということである。

「企業が売上げを拡大するためには自社顧客以外の声を聞くことも重要。クエスタントのユーザーには、幅広い層にアンケートを実施したいというニーズがあったということです。そこで今回、自社で回答者を集めるのが難しい場合でも、クエスタントの提携サイトや調査モニタなどにアンケートを投げかけて回答者を集められる仕組みを用意しました。これによりユーザビリティ(使いやすさ)がさらに向上すると考えています」と高木氏。

アンケートの作り方をみる

②	アンケート対象は目的により使い分けられる

 アンケートの新たな発信先は3種類ある。まず7月22日にリリースされたサービスは、ヤフー・ジャパンが提供するヤフー・ニュース「意識調査」に、アンケートの回答を呼びかけるためのバナーを掲示でき、サイト閲覧者の回答を集められる「リバーサンプリング型」のサービス。2つ目はGMOリサーチが運営する「Japan Cloud Panel」と連携し、約300万人のパネルに対してアンケートの実施が可能になる8月下旬にリリース予定のサービスだ。アンケート対象者の属性は性別、年齢、居住地エリアで絞り込める。そのため、例えば「東京都に住む20代女性」というような設定も可能だ。これを「パネル型」という。

 パネル型とリバーサンプリング型とは、わかりやすく回答者を"魚"に例えれば、パネル型は魚が囲い込まれていて魚種もわかっている釣り堀、リバーサンプリング型は不特定だがより多数を対象にできる川釣りである。ただリバーサンプリング型であるヤフー・ニュース「意識調査」の場合でも、おおまかな魚種は推測できるので、釣果のほうも期待できそうだ。

 そして3つ目は、今夏リリースが予定されているセールスフォース・ドットコムが運営するオンデマンドアプリケーションのマーケットプレイス「AppExchange」へのQuestantアプリリリースだ。 このサービスの対象はセールスフォース・ドットコムの利用者に限られるが、セールスフォース・ドットコムのプラットフォーム上で管理している顧客に対してアンケートを配信して回答を集めることができ、アンケート結果を管理している顧客情報に紐づけて、分析することも可能になる。登録情報にもよるが登録してある名刺情報の活用範囲が広がる

 さらにこれは先の2つとは異なる大きな特徴がある。セールスフォース・ドットコムは米国でより広範囲に普及しており(世界全体で10万社以上が契約)、英語版のクエスタントが利用されることで、クエスタントの英語圏での認知や利用者拡大が見込まれるのだ。これはマクロミルの海外戦略においても重要な意味を持つ。

連携先 アンケートの配信範囲 こんな人の声が集まる! 上手な活用方法
Yahoo! JAPAN Yahoo!ニュース「意識調査」の閲覧者 ニュースに関心を持つ高感度な不特定多数の人の声が集まる 質問数は最大5問。二択のA/Bテストを手軽に聞いたり、ランキングが作れる
GMOリサーチ 約300万人を誇る国内最大規模のインターネットリサーチ用パネル「Japan Cloud Panel」 性別、年齢、居住地エリアで属性を絞って声を聞ける 質問数は最大30問。より踏み込んだ調査ができる
セールスフォース・ドットコム セールスフォース・ドットコムのプラットフォーム上で管理している顧客リスト 登録している名刺情報をベースに対象者を絞り込んで声が聞ける メルマガ配信のような一方通行のアプローチだけでなく、アンケートで顧客と対話できる
アンケートの作り方をみる

③「ニーズの可視化」を可能にするツール

 「アンケートはやみくもに多くの人の意見を集めればいいというわけではありません。今回のサービスによってクエスタントに『誰に聞くのか』という付加価値を追加することができました。誰に聞くのかということは、最終的に得られるアンケート結果の精度に直結する重要なこと。これまでよりも使い勝手が良くなったと思います。」(高木氏)

 さらに、「アンケートはただ声を集めるだけではない」という高木氏。「アンケートの最終的な目的は、企業がそれらの"声"を集めて、意志決定の合理化に役立てることです。世の中のニーズを可視化するとともに、回答者とユーザー、さらにはユーザー同士がつながる、そんなツールにクエスタントを成長させていきたいと考えています」。

アンケートの作り方をみる
カンタン!無料で何回でも!Questantのセルフアンケートを今すぐ体験 無料版を使ってみる

マーケティングの新手法《バックナンバー》

pagetop