第1回目である今回は、石塚取締役をはじめ、営業本部の方々に
フォーラムの見所や抱負を語っていただいた。
変化の激しい時代だからこその情報活用
業種・業態を問わず幅広い人たちにお伝えしたい
今回のインテージフォーラムでは、今までの50年のご愛顧に感謝するとともに、私たちが次の50年もお客様の真のパートナーであり続けるためのメッセージをお伝えしたいと考えています。そのバックボーンとして位置づけているのが、50年を契機にインテージグループの存在意義やビジョン、価値観と行動原則を社内外に表明した「THE INTAGE WAY」です。
「THE INTAGE WAY」では、“地球社会の明日を拓く「知(Intelligence)」の創造”を私たちの存在意義とし、「お客様のビジネスの成功に貢献することで、その先の人々の暮らしを豊かにし、地球社会の持続可能な発展に寄与する」こと、そして「経営およびマーケティング上の意思決定に役立つ情報を提供し、お客様のビジネスの成功に貢献するパートナーになる」ことなどを掲げています。Next 50を見据えた「知(Intelligence)」の創出のための新たな取り組みをフォーラムでご紹介したいと思います。
まず、当社もスポンサーになっている「アファンの森」で森の再生活動に取り組むC.W.ニコル氏によるオープニング講演で、森を題材に地球社会の持続可能な発展についてお話しいただきます。
また、人々の暮らしのなかでのICTの進化と浸透は、そこで発生するさまざまなデータを集め、意思決定に役立つ情報としてお客様に提供する私たちにとっても大変重要なポイントであり、「知」の創造の原点と考えています。今回の特別講演では、「iモード」立ち上げ時のメンバーであり、現在は慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特別招聘教授でいらっしゃる夏野剛氏に、全体情報としてのICTの未来を語っていただきます。
そして、この二つの講演を基調に、弊社社長の田下より私たちが考え、取り組んでいる、「地球社会の未来」「グローバルシフト」「ICTの未来戦略」をご案内させていただきます。この辺りについては、次回、田下よりその概要をご案内させていただきます。
以上を基調テーマとしたうえで、6つのミニセッションと各種のブース展示を通して、その具体的な取り組みをご紹介させていただきます。日本版顧客満足度指数の実践的活用、新消費者パネルの具体像、ITを活用したこれからの営業活動支援、ドッグイヤーの中国市場の新潮流とリサーチなど、幅広い領域で、今、求められている「知(Intelligence)」を、当社の社員だけでなく、社外の方からお話いただくことで、より客観的にお伝えできるのではないかと考えています。
今、お客様からは大きく2つのニーズを感じています。ひとつは、リサーチやITなどの単体のサービスではなく、経営およびマーケティング上の課題を解決するための総合的なサービスを求めていらっしゃることです。2年前に生活者視点・ファクトベースのコンサルティング部門を立ち上げ、リサーチにもITにも強い当社であればそのニーズにお応えすることができます。そしてもうひとつがグローバル対応です。中国、タイに現地法人を持ち、現地への“棲みこみ”によってインサイトを探求・提供し、お客様の事業の国際化に貢献できればと思います。
今回のフォーラムは、こうしたインテージの総合力の集大成でもあります。リサーチ部門の方だけでなく、マネジメント層やマーケティング部門、営業部門の方にとっても、ビジネスの成功に向けたヒントが見つかるはずです。
変化が激しく、先が見えない時代だからこそ、データを「知(Intelligence)」に高め、どう役立てるのかを見ていただきたいと思っています。
情報とマーケティングを大局的に見た
新しいアプローチをお見せしたい
今年のフォーラムでは司会を務めさせていただくことになりました。1回目のフォーラムの企画委員会のメンバーだったこともあり、10回目となる今回、司会の役が回ってきたことに“縁”を感じています。営業を担当してきた私にとってフォーラムは、ご無沙汰しているお客様にお会いできるという同窓会的な楽しみがあるイベントですが、今回は違う立場からも楽しみにしています。
次の50年を考えたときに、情報とマーケティングをもっと大局的に見たサービスが必要だと感じています。最近では、これまでのマーケティングリサーチやシステム開発といった分野ではくくれない情報が生まれています。今回のフォーラムでは、これをマーケティング活動の課題解決につなげる新しいアプローチを伝えていきたいですね。
また、グローバル対応も重要です。“海外”という言葉をなくしてボーダレスでグローバル市場が語れるような“世界のインテージ”でありたいと考えています。それに向けた具体的な活動がお見せできるはずです。
データ品質という基盤のうえに
新しいアプローチをのせていく
弊社は創業50周年を迎えましたが、私自身も入社10年目の節目を迎えました。約8年間、ブランドマネジメントを中心としたリサーチャーとして、そして直近の1年は営業としてお客様に接してきました。前職はメーカーで新商品開発を担当していましたので、リサーチャーとしてお客様のお役に立てることにやりがいと誇りを感じています。私たちがお客様に信頼していただけているのは、ご提供しているデータの品質にあると思いますが、これはこれからの50年も変わらないと考えています。
今、営業としてお客様の新たな事業成長をサポートしていくことに重点をおいています。お客様を取り巻く環境の変化は激しく、新しいビジネスを創造していく時期にきていると実感しています。それが、これからを支えていくグローバル対応であり、コンサルティングであり、ITを活用したビジネスソリューションであると思います。革新を持って、お客様とともに未来に挑戦していきたいですね。
今回のフォーラムは、これまでと未来を結ぶ大切な1日です。今までの50年のご支援に感謝するとともに、これからの50年に向けたインテージグループの可能性を感じていただけると思います。当日は“おもてなし”の気持ちで、皆さまにお会いしたいと思っています。
IT、コンサル、そして海外と
事業領域の広がりを知っていただきたい
営業の仕事はお客様と密に接しているだけに、自分自身が成長できるやりがいのある仕事だと感じています。的確な提案をするためには、ご担当者が抱えていらっしゃる課題をうかがい、お客様の企業を取り巻く社会情勢を合わせて考えなければなりませんが、私は一歩踏み込んで、お客様が気づかない課題を先んじて考えて、提案するという営業スタイルを目指しています。
今後の50年を考えるとグローバル化が鍵になります。世界に進出して戦っているお客様にご対応していかないと、我々も成長することはできません。マインドや価値観を見直す時期に来ているのだと思います。
当社はマーケティングリサーチの分野で日本で一番ですが、私が入社してからも、企業として大きく成長し、事業領域も広がってきました。パネルデータやアドホック調査のイメージが強いですが、IT技術やコンサルティング力も組み合わせて総合的にご対応できるのが当社の大きな強みです。今回のフォーラムでは、その広がりや大きさをお伝えしたいと思います。

