それ以前から、シジュウカラの鳴き声がほかの鳥の鳴き声と比較してバリエーションに富んでいるということが気にかかっていました。「どうしてこんなにたくさんの種類の声を出すのだろう」という素朴な疑問から研究がスタートしました。 研究を進めていくと、どうやらシジュウカラは特定の状況に応じて鳴き声を使い分けているようだということがわかってきました。 ヘビが来たときは「ジャージャー」、餌を見つけたときは「ヂヂヂヂ」、タカを見ると「ヒヒヒ」。鳴き声が、ただ感情を表すだけではなく、きちんとした言葉になっているのではないかと考えるようになりました。 僕はこの5種類のカラ類の鳴き声は一通り録音していますが、やはりシ
言葉を操るのは人間だけではない、シジュウカラが言葉を持つという新しい「定説」
「動物言語学」を創設した若き研究者・鈴木俊貴氏が語る、奥深すぎるシジュウカラ語の世界
Premium会員登録のご案内
Premium会員の特典
- プレミアム限定の記事配信
- プレミアム専用記事レイアウト
- 印刷に最適な画面提供