ウクライナに侵攻してから1000余日。米欧日から経済・金融制裁を受けたロシア経済は強く圧迫された。しかし、この間に首都モスクワを訪問した識者は、ロシア経済の様相に特に変わった様子はないという。戦争前と変わらずモノがふんだんに存在するというのがその理由だが、それはモスクワだからという特殊な理由もあるだろう。 経済・金融制裁の狙いは、それまでの供給網(サプライチェーン)を寸断することで、経済活動の圧迫させることにある。当然、制裁を受けた側は、経済活動を維持できるように、代替ルートの確保と供給網の再構築に努める。ただし、そうしたスイッチングコストは大きいため、結局、制裁を受けた側の経済成長は下押しさ
シリアのアサド政権を見殺しにしたプーチンの苦境、統計データが浮き彫りにしたロシア経済の真の姿
【土田陽介のユーラシアモニター】ロシアが突き進む「不足の経済」とは
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