ドナルド・トランプの再登板は米国と世界にとって何を意味するのだろうか。 楽観的な人なら、1期目にあったことを引き合いに出せる。こんなふうに言うかもしれない。 任期中はとにかく大騒ぎだった。だが、それがよからぬことの前兆だったということはほとんどなかった。 多くの人が心配していたよりも型にはまった統治だった。それに結局はジョー・バイデンに敗れてその座を降りた。 確かに、引き際は悪かった。だが、それ以外に何を期待できたのか。去ったことに変わりはない。 もし世論調査が示唆する通りに2期目を勝ち取れば、1期目と同じようになるのではないか――。 トランプは空手形を振り出す達人だ。 2016年の選挙戦では
大統領に返り咲いたら王様になるドナルド・トランプ――マーティン・ウルフ
2024.11.6(水)
Financial Times