ロシアや中国など有力新興国で構成するBRICSは10月22日から24日の3日間、ロシアのカザンで第16回目となる首脳会議を開催した。 首脳会議に先立ちロシア政府が配布した資料によると、ロシアはBRICS各国の中銀を通じて、相互に結ばれた商業銀行による決済網を提案したようだ。各国通貨に裏付けされたデジタル通貨の交換を行うことで、ドル決済を回避する狙いがある。 この構想は、いわゆる「BRICSペイ」と呼ばれるもので、かねてよりドル離れを図りたいロシアが主張していたものだ。 BRICS首脳会議後の共同声明でも、BRICSペイの導入に向けた動きを加速する文言が盛り込まれたようだ。実際に近年のデジタル技