2023年(令和5年)1月に放送された『100分deフェミニズム』(NHK・Eテレ)において、社会学者の上野千鶴子は、「全身全霊で働く」男性の働き方と対比して、女性の働き方を「半身(はんみ)で関わる」という言葉で表現した。 身体の半分は家庭にあり、身体の半分は仕事にある。それが女性の働き方だった。 しかし高度経済成長期の男性たちは、全身仕事に浸かることを求めた。そして妻には、全身家庭に浸かることを求めた。 それでうまくいっていた時代は良かったかもしれない。だが現代は違う。仕事は、男女ともに、半身で働くものになるべきだ。 半身で働けば、自分の文脈のうち、片方は仕事、片方はほかのものに使える。半身
男も女も全身全霊ではなく半身で働く…仕事以外の「ノイズ」も聴ける余裕が「働きながら本も読める」社会をつくる
なぜ働いていると本が読めなくなるのか(3)
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