数十年にわたって穏やかだった世界の海で、嵐が発達しつつある。 紅海では武装組織フーシ派がドローン(無人機)やミサイルでの船舶攻撃を繰り返し、米軍をばかにする仕草を見せながら、スエズ運河でのコンテナ輸送を90%減少させている。 黒海は機雷と破壊された軍艦でいっぱいだ。 ウクライナは今年のうちに、18世紀の女帝エカチェリーナの時代から基地にされているクリミアからロシア海軍を追い出したいと思っている。 バルト海や北海は、海底を走るパイプラインや通信ケーブルの破壊工作という影の戦争に直面している。 そしてアジアでは、第2次世界大戦以来の大規模な海軍力増強が進められており、中国が台湾に統一を迫ろうとして