欧州が亡霊にとりつかれている。台頭する極右の亡霊だ。 ドイツでは、露骨に外国人嫌いの「ドイツのための選択肢(AfD)」が急激に支持を伸ばし、2番目に人気が高い政党になった。 同党の成功は国内政治を二極化させ、来年のドイツ東部の州議会選挙で勝利を収めそうな勢いを見せている。 ポーランドでは、総選挙を10月15日に控えて与党「法と正義」が世論調査でリードしており、過激な新党「コンフェデレーション」に引っ張られて一段と右傾化している。 本誌エコノミストが今週号の特集で説明しているように、今後さらに暗いニュースが続く恐れがある。 来年には、6月に実施される欧州議会選挙で極右が勢力を伸ばす可能性がある。