「ナイラ証言」と呼ばれる事件をご存知の方も多いだろう。1990年、イラク軍がクウェートに侵攻した後、「ナイラ」という少女がアメリカ議会人権委員会で以下のような証言をした。「イラク軍が爆弾や銃で民衆を襲撃しています。また、すべての病院施設に押し入り、新生児を連れ出しています。生命維持装置は切られています。抵抗したり、クウェート軍や警察と一緒にいる所が見つかったりすれば、拷問を受けかねません」 この後、アメリカを中心にイラク攻撃世論が形成され、アメリカは湾岸戦争に突入することになる。 しかし、この証言は捏造であった。「ナイラ」はクウェート駐米大使の娘で、証言はクウェート・アメリカ両政府により企てられ