6月23日、民間軍事会社であるワグネルが、ロシア南部ロストフ州で武装蜂起を起こした。同社を率いたエフゲニー・プリゴジン氏は、ロシアの首都モスクワまで200キロの地点に部隊を進軍させたが、隣国ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領の仲介を受け、結局、6月25日に武装蜂起を取り止めることになった。 ロシア連邦保安局(FSB)は反乱を呼びかけた容疑でプリゴジン氏の捜査に着手したが、一方でプリゴジン氏はルカシェンコ大統領の庇護の下、ベラルーシに滞在しているとされる。 いずれにせよウクライナとの戦争の長期化を受けて、ロシアの政情は着実に不安定化しているようだ。ワグネルの武装蜂起は、それを端的に物