指導者としてのウォロディミル・ゼレンスキーを決定づけるイメージは、昨年2月25日に撮影された。 ロシア軍の部隊が首都キーウ(キエフ)に迫るなか、ウクライナの大統領は側近とともに市内の街頭を歩き、「我々は皆ここにいる、我々の独立と我々の国を守っている」と言って市民を安心させた。 さてここで先週末、ロシアの民間軍事会社ワグネルの兵士が一時、モスクワへ向けて行進するなかでウラジミール・プーチンが見せた態度と比べてみるといい。 ロシアの大統領は快適なオフィスにいながら「裏切り」や「反逆」について怒りをぶちまけた。そして姿を消した。 プーチンがモスクワを去ったとの噂が飛び交った。クレムリンの高官は後に、
プーチンのシステムが瓦解しつつある――ギデオン・ラックマン
ワグネルの反乱、もう元には戻れない
2023.6.29(木)
Financial Times
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