将来の人口動態は、出生、死亡、国際人口移動の3変数により規定されるが、コロナ禍後にいずれも大きく変動している。 国際人口移動については、5月31日の拙稿「間もなく300万人突破の外国人人口、増加基調の中長期的な継続には対策不可避」で取り上げた。本稿では、出生数の動向を確認し、少子化加速の背景を整理する。 日本では長らく少子化が問題となっており、コロナ禍後に一段と深刻化している。具体的にはどういう状況であろうか。まずは、過去約半世紀の出生数の動向を振り返ってみる(図表①)。 出生数は、ちょうど50年前の1973年に209.2万人のピークを記録した。一般に、この前後の1971~74年(度)生まれの