2023年のドル/円相場の展望に関する筆者の基本認識については、過去のコラム『「2023年は円高ドル安が進む」という市場のコンセンサスに潜む死角』で詳しく書いている通り、徐々に円安・ドル高が進み始めている。 もはや米連邦準備理事会(FRB)の政策姿勢と、これに伴う米金利動向だけで円相場の動向をある程度、読める時代は終わったというのが実情に近いのだろう。 もちろん、この先、FRBの利下げ転換という重大な局面を控えているため、その際にある程度は円高・ドル安に振れることはやむを得ない。だが、あくまで中長期的な円安相場の中での押し目というのが本欄の目線である。 なお、ドル/円相場の購買力平価(PPP)
ドル/円はなぜ購買力平価から乖離しているのか、増えない輸出、足りない設備
円安になれば輸出が増えて円高になるという幻想、「成熟した債権国」の現実
Premium会員登録のご案内
Premium会員の特典
- プレミアム限定の記事配信
- プレミアム専用記事レイアウト
- 印刷に最適な画面提供