ロシア連邦統計局が5月17日に発表したロシアの2023年1〜3月期の実質GDP(国内総生産)は、速報値で前年比1.9%減という結果だった。2022年4〜6月期以降、ロシアの実質GDPは4四半期連続で前年割れとなっているが、マイナス幅そのものは3四半期連続で縮小しており、経済は最悪期を脱している(図表1)。【図表1 ロシアの実質GDP】 速報段階で公表されるデータは、主要産業別の付加価値の動きにとどまっている。 1〜3月期も不調が続いた産業としては、まず卸売り(前年比10.8%減)と小売り(同7.3%減)が挙げられる。さらに、貨物も前年比2.1%減と悪化が続いた。反面、製造業が同1.1%増と前年
年明け以降もマイナス成長が続くロシア経済、その裏側で起きている大きな変化
GDPに貢献する政府支出だが、軍需がけん引する成長は拡大再生産につながるのか
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