[ウクライナ中部クリヴィー・リフ発]クリヴィー・リフにある訓練キャンプで、まだあどけなさが残る10代後半の若者たち十数人が迷彩服に身を包み、AK-47の訓練用模擬銃を構える。アゾフ海に面した港湾都市マリウポリのアゾフスタリ製鉄所籠城戦でその名を世界中に鳴り響かせたアゾフ連隊を志願する若き候補生たちだ。 9週間に及ぶ激しい訓練の後、アゾフ連隊に入隊できるかどうかふるいにかけられる。15歳の救急隊員ナザールは「アゾフ連隊に入って祖国を守りたい」と決意に満ちた表情で語った。「ヤクブ」というコードネームを持つ小柄なナザールはプロの救急救命士で、すでに2回の戦闘任務を経験している。 自治民兵だったアゾフ連