訪日外国人観光客(インバウンド)需要の復活が世間の耳目を引き始めている。1~3月期を終えたところでの旅行収支黒字は+7408億円と、四半期の黒字としては2019年4~6月期以来、15期ぶりの水準まで回復している。 鎖国政策の真っ只中だったので参考にはならないが、2022年1~3月期の旅行収支黒字が+433億円だったことを思えば、1年で景色がかなり変わっていることが分かる。訪日外客数の水準で見て、ようやくパンデミック前の水準が視野に入ってきた状況だ(図表①)。【図表①】 例年4~7月がインバウンド需要のピークであることを踏まえれば、4月以降の数字はさらに顕著な改善を示すはずだ。これを日本経済の追