「学び」というのは、「誰かが設計してパッケージ化したものばかりではない」、ということを序文でお伝えしました。では、「学び」の本質とは何なのでしょうか? それは、一言で言えば「経験の前後の差分」です。 とある経験をする前の自分(A)と、その後の自分(B)の差分(B-A)こそが「学び」の正体に他なりません。 そのような定義に対して、多くの人はそれほど驚くことはないと思います。何かを学んだということは、その前後で知識や実技の習得など、何らかの変化があったということだと直感的に理解できるからです。 しかし、この新鮮味のない学びの定義も、実践の現場ではそれほど当たり前ではありません。多くのケースでは、前後