将棋ブームに押されている囲碁界。最近では、戦前に創設され数多くの名勝負を生んできた「本因坊戦」の優勝賞金が2800万円から850万円になったり、二日制七番勝負を一日制五番勝負にしたり、リーグ戦を止めてトーナメントにするなど、大幅縮小ぶりが話題となった。今後、伝統文化である囲碁をどう継続し、発展させていけばいいのか。低年齢化、国際化、囲碁AIの台頭など、新しい局面や課題も次々出るなか、かつて大ブームを巻き起こしたマンガ『ヒカルの碁』を監修し、普及活動に注力している吉原由香里六段に、囲碁界復活のための処方箋を聞いた。 【聞き手・文:田中宏季(JBpress編集部)/構成:内藤由起子(囲碁観戦記者