この本が出た90年代前半は、女性の社会進出に関して、今よりも活気づいていた印象があります。当時、女性はまだ社会では活躍できておらず、私の会に話を聞きに来る女性たちは専業主婦が多かった。働いている女性もたくさん来ましたが、みな職場で十分な扱いを受けていませんでした。 専業主婦の人たちは、「女の生き方は立派な専業主婦になることだ」と言われてきたけれど、実際にやってみると自由はないし何かヘンだと感じていた。「男が一級市民で女は二級市民扱いだ」という意識を持ち始め、これでいいのかと悩み始めた時期だったと思います。そういう時に、私はいろんなところに呼ばれて話をしました。この本の元になった講義もその一つだ
田嶋陽子が語る、魅力的な女性はなぜ小説や映画で葬り去られるのか?
男は今も女性を「穴と袋」と捉えている男性、映画から見える生々しい深層心理
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