前回、前々回のコラムでも議論した通り、4月に国際通貨基金(IMF)から立て続けに公表された世界経済見通し(WEO)や国際金融安定報告(GFSR)では、今後、世界の経済・金融情勢を検討する際には地政学・地経学の考え方が重要になるということが確認される。 政治的に距離の近い国に証券投資や直接投資、そして銀行融資などが厚めに配分され、そうではない国からは資本の巻き戻しが先行するという潮流が続いており、IMFはこうした状況が極まっていけば、「世界がより貧しくなる」と憂いを示している。 実は同じ時期の4月12日、欧州中央銀行(ECB)も『A year of international trade div
半分になったEUとロシアの貿易、地政学リスクで貧しくなる世界の先例か
ロシアの輸入は戦前の水準に戻ったが、低品質・高価格の財への置き換えが進む
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