新年度が始まり、4月3日に多くの企業が入社式を開催しました。通勤電車や街中で、新入社員らしき若者を見かけるたびに応援したい気持ちになります。 このところ、産業界を中心に、日本経済の長期低迷を打破するために雇用慣行を改めようという機運が高まっています。終身雇用、年功序列が槍玉に上がるだけではなく、新卒一括採用もやめるべきだという意見が出ています。 確かに、新卒一括採用は画一的で、日本独特の「ムラ社会」を感じさせる仕組みであることは否定できません。しかし、そうした声をよそに新卒採用は昨今、むしろ過熱感を帯びています。 昭和時代の高度経済成長期に若年労働者は「金の卵」と呼ばれ、企業の収益を生み出す貴