金融市場では、依然として欧米を震源地とする金融不安の影響が燻っているが、利上げ停止、ひいては利下げ転換を過剰に期待するようなムードもだいぶ失せている。同時に、黒田日銀総裁が4月8日に退任し、9日には植田新総裁が就任することに合わせて、3週間後(4月27~28日)に迫った植田新体制の初会合に対する質問も増えつつある。 基本的に、新体制の総裁に誰が選ばれようと、次期体制を巡る注目点は、①イールドカーブ・コントロール(YCC)の柔軟化(撤廃含む)と、②マイナス金利の解除と考えられてきた。この点は金融市場でもほとんど意見が割れていないだろう。 問題はそのタイミングをいつと考えるかだ。 まずは難易度が低
4月9日に発足する日銀・植田新体制、YCCの柔軟化について何を語るか
黒田総裁は退任、国際金融不安はイールドカーブ・コントロールを撤廃する好機
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