米インテルの共同創業者で、「トランジスタの集積度が2年で2倍になる」という「ムーアの法則」の提唱者として知られるゴードン・ムーア氏が2023年3月24日、米ハワイ州の自宅で死去した。同氏の設立した財団とインテルが発表した。94歳だった。 筆者は、1987年に日立製作所に入社して、微細加工技術を専門とする半導体技術者になった。そのため、常にトランジスタの高集積化と微細化が仕事のテーマであり、それゆえ、ムーアの法則が座右の銘だったと言えるかもしれない。 つまり、半導体技術者として「おぎゃあ」と生まれた瞬間から、筆者の傍らにはムーアの法則があった。そのため、ムーア氏の訃報に際しては、一抹の寒しさを感
サイクルの循環こそが本質、「ムーアの法則」が50年以上続いた秘密とは
ゴードン・ムーア氏が死去、今改めて考える半導体産業の「偉大な羅針盤」の意味
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