最近ネットニュースで話題になっている本がある。JBpressの寄稿者でもある在日韓国人3世・豊璋氏が3月22日に上梓した『それでも韓国に住みますか』(WAC)である。 同書の語る韓国社会で生きる難しさは、私が2017年に出版した『韓国人に生まれなくてよかった』(悟空出版)と通底する部分がある。そこで同氏と私の韓国社会に関する分析を比較検討しながら韓国社会の実情について解説してみたいと思う。 私が、『韓国人に生まれなくてよかった』の中で指摘した、韓国社会で生きる過酷さとは、格差社会によるワーキングプアの増大と、それに伴い子育てどころか恋愛も結婚も諦めなければならない孤独化、受験競争の耐えられない