今からちょうど10年前の2013年に「her/世界でひとつの彼女(原題:her)」という映画が公開された。妻と離婚協議中の男性が主人公で、ある日、手に入れた「サマンサ」という人工知能搭載OSに恋をしてしまう、というストーリーだ。 サマンサには人格があり、自然な文章と声でコミュニケーションしてくれる。声を担当したのが女優のスカーレット・ヨハンソンということもあってか、サマンサは非常に魅力的に描かれていて、主人公が恋に落ちるのも仕方ないと感じさせる映画だった。「her」以外にも、さまざまなフィクション作品の中で、人間が「人間のような機械」に恋愛感情を抱くというシチュエーションが描かれてきた。 実際