中国の習近平国家主席ほどの大物でなければ、居心地の悪い思いをしたかもしれない。 先日モスクワを訪れてウラジーミル・プーチン大統領と会談した際、戦争犯罪の容疑で逮捕状が出ている相手と夕食を取りながら「平和共存とウィン・ウィンの協力」について語ったのだから。 だが、習氏はささいな矛盾など気にしない。ルールと人権を重視する米国主導の世界秩序は止めようのない衰退過程にあると信じている。 そして、この秩序をねじ曲げ、大国同士の取り決めから成る取引本位のシステムに変えることを狙っている。 このようなビジョンに潜む危険を――そしてこのビジョンが世界中で人気を得ていることを――軽く見てはいけない。 ウクライナ
習近平が思い描く世界
中国の外交政策、打算的な関係に潜む危険
2023.3.27(月)
The Economist
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